トップページ > 食物メチルグリオキサール(MGO®)含有量分析検査とNPO試験そしてTA試験について

食物メチルグリオキサール(MGO®)含有量分析検査とNPO試験そしてTA試験について

食物メチルグリオキサール(MGO®)含有量分析検査とNPO試験そしてTA試験について

このところ多くの顧客様からオーストラリア産のユーカリ系ハチミツの抗菌活性と弊社ストロングマヌカハニーとの活性度の違いについてお問い合わせをいただいていますことから下記へその違いについてご案内させて頂くことにいたします。

どこの国で採れる天然蜂蜜でも全て抗菌活性作用があります。それは、通常2つの要素によります。一つは蜂蜜の高い糖度によるものです。通常、天然完熟蜂蜜*は糖度が80%にも達します。したがてこの高い糖度に達した蜂蜜中にはいかなる菌類も生存できません。それは浸透圧によって菌類の水分が奪われてしまうからです。

マヌカの花

(完熟蜂蜜* 巣箱内では働き蜂によって集められた花蜜の水分を内勤蜂の体温と羽風によって取り除かれます。こうして糖分濃度が80%以上に高められます。そして、ミツバチの唾液腺に含まれる酵素類が加わり花蜜の2糖類(蔗糖→砂糖など)からブドウ糖と果糖の単糖に分解され完熟蜂蜜となります。高品位の蜂蜜を得るにはこうしてミツバチに任せた生産方法が最も求められるところです。ミツバチの体温により作られる熱風はすべて花蜜の高エネルギー、つまりグリコースが熱源となります。糖度を上げる目的は蜂蜜の発酵防止など主に越冬のための長期保存目的です。こうしてできた完熟蜂蜜は半永久的に品質の変化は無く、数千年以前エジプトのピラミット内で発見された蜂蜜に何ら変質が見られなかったことは有名です。因みにギリシャでは古来から蜂蜜を薄め発酵させた蜜酒を新婚月に飲む風習があり”Honeymoon”の由来となったと言われています。)

以上、高い糖度が関係するのが1つ目の抗菌活性です。次に2つ目の抗菌活性につきましては上述のごとく、どのような蜂蜜にも抗菌活性があるようにその抗菌成分は糖度以外に過酸化水素(H2O2)によるものです。過酸化水素の分子式をご覧になればお分かりと思いますがH2O2つまり水(H2O)にもう一つ酸素分子が付いたものです。過酸化水素は日常では3%程度の希釈液としてオキシフルなど消毒液・殺菌剤や脱色剤(身近では髪の毛の脱色など)に使われます。過酸化水素は非常に反応性の高い不安定な物質で僅かな反応で 2H2O2→2H2O+O2 つまり酸素が取れて水になってしまいます。

ユーカリ系ハチミツに関わらず弊社養蜂場がありますニュージーランド国内各地で採れるクローバーはじめその他、雑蜜に至るまで抗菌活性は上述しましたように全て過酸化水素によるものです。これらの蜂蜜に対する抗菌活性、つまり過酸化水素によるものは、マヌカ樹木由来の活性マヌカ蜂蜜と比較しますと全くと言っても良いほどその活性力は評価できません。
その、最大理由として過酸化水素は酵素カタラーゼによって瞬時に分解され水になってしまう為です。カタラーゼはヒトでは常に体液中に存在します。それは活性酸素の一種である過酸化水素は生体にとって毒性が強いため、これを分解することは生存上、非常に重要であるからです。従いましてユーカリ系ハチミツも通常の甘味料として使用される一般蜂蜜と何ら変わるところ無く活性力につき特異性も全く無いことになります。

マヌカハニーの最も信頼性の高い分析方法とその表記に付いてのご案内

次にマヌカ樹木由来の弊社製品ストロングマヌカハニーにも過酸化水素は存在しますが、上記2点以外の第3の活性力があるのが大きな特徴です。上記のように他の蜂蜜はこの過酸化水素を取り除いてしまいますと抗菌活性がなくなってしまいます。ところが当地ニュージーランド北島部の一部で採取されるマヌカ樹木由来の蜂蜜には過酸化水素を取り除いても強い活性力があります。このことは長い間、研究者の間で大きな謎となっていました。それはどのような活性成分が含まれているか解明できなかったからです。 従って当時(今でもこの旧態依然の分析方法を用いているところが多くあります)のマヌカハニーの活性度を調べる分析方法は酵素カタラーゼによってマヌカハニー中に含有される過酸化水素を除去してからの活性度試験となります。この段階において食物メチルグリオキサール(以下本文略MGO®)が含有されていない蜂蜜は摂取後、抗菌活性が無くなってしまいます。この検査のことをNPA検査といいます。(NPA=Non PeroxideActivity=過酸化水素除去後の活性)勿論、オーストラリア産のユーカリ系ハチミツの抗菌活性も過酸化水素に由来するものである以上、抗菌活性は期待できなくなります。
これでは抗菌活性を謳い売り物にすることができません。そこで「TA」←Total Activityつまり過酸化水素を除去しない蜂蜜全体の活性度をラベル表示してセールスポイントとしています。しかし、上述のようにこの蜂蜜は体液中に含まれる酵素カタラーゼによって瞬時に水に分解されてしまいますので例えどんなに高い活性品を利用しても抗菌活性は期待できないことになります。
過酸化水素除去後のNPOテストにおいて抗菌活性があるということは、その蜂蜜にはMGO®が含有されていることを意味します。なぜならば酵素カタラーゼによってMGO®は除去できないからです。

マヌカハニー

長く謎となっていた活性マヌカ蜂蜜中の過酸化水素以外の抗菌活性物質が欧州の研究機関で発見されました。それが他の蜂蜜には含有されていない、(含有されていても僅少)ニュージーランド北島の限られた地域でしか採れないマヌカ樹木由来の特有物質が同定されました。
この物質がMGO®でマヌカハニーの活性成分であることも学術的に確認されました。
MGO®は過酸化水素と異なり酵素によって何ら分解されることは無く200℃の高温でも安定した物質です。
そして、マヌカハニーの活性度を知るためにはMGO®の含有量を測定すれば正確な活性度を知ることができます。活性マヌカ蜂蜜中にMGO®が発見される以前のハロー試験参照であるNPO検査は誤差が大きくニュージーランド政府の推進するマヌカハニーの規格化案でも全く評価されず採用される見込みもありません。
以上、結論としてオーストラリア産のユーカリ系ハチミツなどの抗菌活性作用は過酸化水素由来であることから摂取後の抗菌力はほとんど利用できないことになります。

他社様の製品に付きまして真実を書きますと消費者に対し、まだ、まだ、不透明な部分が多いのですが、本サイトでのご案内は所詮、我田引水となり品もなくなってきますのでまたの機会がありましたらと思っています。

文責:(株)テクノート食品部ニュージーランド事業所
主幹 辻 重

------------------2014/04/15---------------------

ページ 1  2  3  4  5